・東京都内の教習所に通おうか考えてる方
タイトルにもあるように実は僕、つい最近まで都内の自動車教習所に通っていて、先日やっと卒業検定に合格することができました!
と、最初は考えていましたが、東京の教習所の路上教習は想像の5割増しくらいに難しかったです!(二輪免許は東京以外で10年前くらいに取りました)
都心なのでそこそこ車が多いことは予想してましたが、大量の路上駐車車両により狭くなった道路や、いつの間にか死角にいる自転車やバイク、タイミングを逃すと中々車線変更できないほどの交通量の多さなど、都心の路上教習は運転の難易度を上げる要素が多くて何度も挫折しかけました。
また、土日しか教習所に行けなくて卒業に7ヶ月かかったりと社会人ならではの大変さもありましたが、今回無事に普通自動車免許を取得できたので、今回は社会人30代の僕が東京の教習所に通ってわかったことなどをまとめていきたいと思います。
教習所選びのポイント
とにもかくにも教習所に通わないことには免許は取れないので、まずは教習所を選ぶポイントを僕なりにまとめてみました。
選ぶポイントとしてはだいたい下記のような項目があると思います。
- 教習所の種類
- 料金
- 家からのアクセス
- 教習オプションと予約方法
- 追加技能検定、追加技能教習の料金
教習所の種類
1の教習所の種類に関しては、種類ごとに免許を取るまでの難易度と価格が大きく変わってくるので間違えないように注意しましょう。
具体的には教習所の大きく分けて下記の2つがあります。
- 指定自動車教習所
- 届出自動車教習所
① 指定自動車教習所
指定自動車教習所は公安委員会の基準に満たしている自動車教習所のことで基準の中には資格を持った教習員がいることや、教習用のコースを持っていることなどが含まれています。また、卒業まで必要な学科と技能の時限数と教習が受けられる期限が定められていて、決められた期限内に決められた学科、技能の受講と各種検定をパスする必要があります。3種類の教習所の中で最も価格も高くなるので、時間とコストが一番かかるタイプとなります。
しかし!指定自動車教習所では免許取得までに必要な仮免許試験、卒業検定を教習所で受けられるという大きなメリットがあります。
試験を教習所で行うので、普段の路上教習なども実際の試験で使用するコースを使って行われ、その中で道路の説明や、試験に落ちる人が多いポイントなどを教えてもらうことができます。また、自分の苦手なポイントがあった場合もその部分に注力して対策と練習を行うことができます。
② 届出自動車教習所
届出自動車教習所は公安委員会に届け出はしているものの非公認の教習所となります。指定自動車教習所とは異なり、必要なカリキュラム数が基本的には定められておらず、また教習期限についても特に設定されていないため(仮免許の有効期限はあります)、自由に必要な分だけ教習を受けるスタイルになっています。
届出自動車教習所の場合は仮免許技能試験、仮免許学科試験、本免許技能試験を運転免許試験場まで行って受ける必要がある為、普段の路上教習で走っているコースとは全く別のコースで受ける必要が出てくるので、指定自動車教習所での試験に比べ難易度が高くなっています。
※教習所によっては運転免許試験所場の試験のコースを使って教習してくれるところもあるようです。
届出自動車教習所のほうがコストが低く、免許取得までの時間が短いですが、試験の難易度が高いので、どちらかというと免許を更新忘れなどで失効した人が再度免許取得するために通うことが多いそうです。その為、初めて免許を取得する人は指定自動車教習所に通った方がいいでしょう。
実際に僕も指定自動車教習所に通って免許取得しましたが、指定自動車教習所だと抜け漏れ無く運転に必要な知識や技術を身につけることができて良かったです。
予約システム
教習所の種類以外では4番の教習方法と予約システム、5番の追加教習料金もチェックしておくのがオススメです。
予約システムにはざっくりですが、下記の3種類があると思います。
- 卒業までの技能の予約を一括で取ってくれるパターン。価格は高め
- 基本料金で取れる技能の予約数が決まっており、オプション購入で最大予約数を増やせるパターン
- 基本料金で取れる技能の予約期間が決まっており、オプション購入でより先の期間の技能教習の予約が取れるパターン
社会人の方で休日が固定で、安定して通える方は価格は高くなってしまいますが、パターン①がおすすめです。というのも、都内の教習所は通っている人数が多く、僕が通っていた教習所では12月頃には2000人ほどが在籍しており、その影響か非常に予約が取りづらく、ひどい時には次の技能教習まで1ヶ月も空いてしまう時もありました。
また、土日は特に予約が取りづらいので、休日が土日で固定されている僕の場合は卒業までに大体7ヶ月ほどの期間を要しました。
その為、僕のように休日が土日の社会人の方はコンスタントに教習所に通えるパターン1がオススメかと思います。
パターン1以外のパターン2,3を選択する場合は、可能な限り入校してすぐにオプションを最大までつけることをオススメします。
理由として、こういったオプションは大抵の場合、いつオプションを購入しても金額が変わらない為、なるべく早めに申し込んでおいた方がオプションの効果を最大限に活かせることと、後でオプション購入しようとした時にはオプションの購入ができなくなっている場合があるからです。
このオプションが購入できなくなるパターンは、僕が教習所に通っているときに実際に起こったことで、オプション購入者が増えすぎるとオプション未購入者が技能予約を全く入れられなくなってしまうため、そのような場合に制限がかかるようです。また、オプションによってはそもそも入校時にしかつけられないものもあります。その為、オプション購入できる場合はオプションを最大まで購入しておくようにするのがオススメです。
追加教習・追加検定料金
追加教習・追加検定料金は技能教習で技能教習をパスできず再実施が必要になった場合や、仮免や卒業検定で落ちてしまい再実施が必要になった場合に追加で払う必要のある料金になります。教習所のコースによってはこの追加で教習を受ける際の追加料金が無料になっているものもあるので、入校を検討する際にはチェックしてみましょう。
スムーズな卒業のためのポイント
入校時期
教習所は基本的に1年中いつでも好きな時に入校することができますが、2月、3月の入校は可能な限り避けましょう。というのも、この時期は大学受験が終わった高校生や、大学卒業が決まった大学生が一気に入校して来て、予約が全然取れなくなってしまうからです。僕は1月末に卒業したので、実際に2,3月の教習所には通ったことはありませんが、12月くらいから技能教習の教官に可能な限り1月中に卒業しましょうと毎回言われており、2月に入ると予約がほぼ取れなくなると聞いていました。その為、これから入校する方は2,3月は可能な限りずらして入校するようにしましょう。
MTとAT
今の日本では仕事でMT車を使う場合や、乗りたい車がMT車の場合など明確な目的がある場合を除けば、AT限定免許でも困ることはほぼありません。現に僕が通っていた教習所でも大抵の人はAT限定コースで申し込んでいました。僕は明確な目的が無い状態でなんとなくMTのコースを選択していましたが、MTはATに比べクラッチ操作や坂道発進などの技術が必要で難易度が若干高くなっていたり、技能教習数もATより多く設定されているなど、MT車が運転できる以外には特にメリットは無いように思いました。
しかし、MTコースには選択する人が少ないという隠れたメリットがあります。僕が通っていた教習所の場合はATコースとMTコースの人の比率はだいたい6:1か5:1くらいでATコースの方が圧倒的に人が多かったです。その為、通常のMT車を使った教習ではキツキツながらも少し余裕を持って予約を取ることができていましたが、MTコースの中に数回存在するAT車を使った技能教習の時だけは予約の取りづらさが全くの別次元でした。どれくらい予約が取りづらいかというと、MTの場合は大抵翌週か翌々週には予約が取れてましたが、AT車の場合は翌週、翌々週はどこもかしこも予約が埋まっていて、大体3,4週間後にやっと予約が取れる事が多かったです。
その為、若干料金が高くなって、難易度が上がっても問題ないと言う方はMTコースに申し込んだほうが安定して予約が取れるので、早く卒業できるかもしれません。
実際の技能教習で気をつけたいポイント
ここまでは教習所の選び方や、コースについて説明してきましたが、最後に教習で運転する際に気をつけたほうが良いポイントについてまとめてみました。
ポイント1_周囲の状況確認は意識的にこまめに行う
これは特に都内に限らず、どこで運転するにしても大切なポイントになりますが、都内の運転が難しい原因の一つは路上駐車車両や歩行者が多いことにあると僕は思います。
路上駐車車両が多い道では自分の車線だけではなく反対車線にも注意を向け、反対車線に路上駐車車両が多い場合は反対車線の車両がこちら側にはみ出して走行してくることもある為、常に視野を広げ、自分の車両の前後左右だけでなく、反対車線や隣の車線の状況もこまめに見る必要があります。また、路上駐車車両の影からは稀に人がいきなり出てくることもあるので、危険そうなポイントは予め注視しておき、人が出てきた場合などに即停止できるように準備しておく必要があります。
その為にもまずは周囲の状況確認をこまめに行う癖をつけることが都内の運転での重要なポイントになります。
ポイント2_不測の自体が発生した場合に停車できるように癖をつける
都内の路上教習はとにかく車が多いです。その為、ただ単に車線変更したいだけなのに中々入れる隙間が見つからない場合も時にはあります。そんな車が多い状況なので、時には走行していた車線の前方に右折待ちで停止している車両が現れることもあります。そういった場合には「隣の車線に車線変更」か「一度停止して右折車が進むまで待つ」といった手段が考えられますが、隣の車線に車線変更する場合は周囲の状況確認や実際に車線変更する操作が必要なる為、運転に慣れておらず短い時間の中でそれらの手順を実施するのは中々難易度の高い操作になると思います。そういった場合は一度停止して待つという手段を取ればいいのですが、普段から判断に迷った場合は一度停止するという意識を持っていないと、いざ停止が必要そうな場面に出くわした時に判断までに時間がかかってしまうことがあるので、運転に不慣れ・自信がない時は日頃からすぐに停止できるように意識しておくのが大事かなと思いました。
ポイント3_自分の弱点を把握しておく
技能教習ではS字カーブや、クランク、坂道発進などの校内で学ぶ共通的な技術から、路上教習で通る地域ごとに特性のある道路状況に合わせた運転をする技術など様々な運転技術を学ぶ必要がありますが、その中でも苦手とするポイントは人ごとに異なってくると思います。僕の場合は坂道発進が本当に苦手でしたが、路上教習になってからは毎回教官に坂道発進が苦手なのでたくさん練習したい旨を伝えてました。そのため、教習中は坂道発進ができそうな場所を通るように設定してくれたり、坂道での停車から発進の練習などをさせてもらい、卒業検定ではガタイのいい男性ばかり乗せた状態でも一発で坂道発進ができるようになりました。
皆さんも教習をしていく中で苦手なポイントはあると思いますが、僕のように教官に言えば練習できるように設定してくれたり、たくさんアドバイスもくれるので、是非みなさんも苦手ポイントは明確にして、克服できるようにたくさん練習してみてください。
まとめ
今回、都内の教習所で交通量の多い場所で路上教習を行い、卒業検定に合格し、無事に免許証を取得しましたが、都内の運転は中々難しく、時にはなんでこんな難しい場所でわざわざ免許を取らなきゃならないんだと思ったこともありました。
しかし、免許取得後も都内で運転することを考えると、難易度は高くとも都内の教習所に通っておいた方が免許取得後にある程度自信を持って運転できると思うので、都内の教習所に通っておいて良かったと考えています。
またこれは完全に自業自得にはなりますが、やっぱりMTの運転は難しいですね。ATだとペダルを踏むだけで前に進めるのに、MTはクラッチ操作やギアチェンジが必要だったりと操作の手順が多く、混乱することも多々ありました。しかし、運転できるようになってくるとMTでの運転が段々楽しくなってきて、AT車を運転すると若干物足りない感じがすることもあったので、運転自体を楽しみたい方はMTに挑戦するのもいいかもしれません。