1on1を実施した背景
1on1やってますか?
僕の所属する会社では今まで1on1をやるかどうかは各個人での判断でしたが、先日会社からお達しがあり、全社で1on1をやることが決まりました。
僕も小さいながらも一つのチームのリーダーなので、1on1を開催する立場にありますが、1on1について検索してみても具体的に何を話せばいいのか?全てフリートークでいいのか?など疑問は出てきますが、具体的なイメージが作れない状態でした。
そこでまずは本を買って参考にし、実際にやってみて色々改善していこうと思いました。書籍については下の2つが良さそうで、ヤフーの1on1については1on1の書籍では有名でしたが、残念ながらKindle用の表示に対応していなかっった(画像で表示される形式です)ので、シリコンバレー式最強の育て方を参考にすることにしました。
本から理解した内容
現代社会の抱える課題
- 近年、働く人々の価値観や、生活における課題は多種多様化している
- その為、働くことに対しても目的や見返りが個々人によって異なってくる
- しかし、個人の背景が多種多様化しているのに対し、会社ではその多様化した価値観や背景に対応できていない。
- その結果上司と部下のコミュニケーションが不足する自体が発生している
1on1の役割
上で書いたような課題に対し1on1の役割は唯一つで「部下に成長のための場」として機能します。そして、部下を成長させるための要素として下記の2つの要素が挙げられます。
- 課題を取り除いてあげる
- モチベーションを上げてあげる
この2つの要素に対して、本を読んで実際に僕が1on1の中で取り入れた内容を次に記載します。
1on1を実践してみて
課題を取り除いてあげる
課題を取り除いてあげると言っても、なかなか簡単なことではありません。皆さん、普段仕事をしている時に業務に支障をきたすレベルの課題(プライベートでの悩みや、会社の人間関係など)が起きて上司に相談しようと思っても、自分で会議を設定し、上司にその依頼を送ることを想像してみてください。課題が大きければ大きいほど、会議を設定するのを躊躇してしまいますし、逆にこれは相談するほどの内容なのか?と考えてしまうかもしれません。
実際に僕が会社の人との人間関係に悩み、精神的に追いやられている時は正常な判断をすることが難しく、マネージャーに相談するまでに2ヶ月も時間を要してしまいました。この時、僕が感じたことは問題が小さいうちに、相談しておけば、心身ともにダメージの無い状態で課題を切り抜けれたのではという思いです。
この課題を取り除くために僕は1on1の中で下記にポイントを置いて、MTGを実施していました。
- 1on1は週次から、長くとも月次で実施する
- 1on1のコンテンツには相互の信頼関係を構築するコンテンツを入れる
- 毎回心身の状態をチェックする
- 1on1の会議はメンバーが設定する
- フラットに何か最近困ってることはないか聞く
4番の項目を見るとMTG設定するのはどちらもでもいいのではと思いますが、1on1はメンバーのための時間なので、上司が設定したMTGに参加してもらうのではなく、メンバーが設定したMTGに上司が参加するスタンスの方が1on1似合うと思い、これも本に書いてあった内容ですが、実践しました。
モチベーションを上げてあげる
モチベーションを上げる為には、現時点、1~6ヶ月後、5~10年後にそれぞれフォーカスして話をすることが多かったです。それぞれ、下記のような話を実際にしてました。
- 現時点
- 前回の1on1からの業務を見て、良かった点(前はできないことができた、みんなが助かったことなど)について共有し、ここが良かったねと伝える
- 1on1の中で他のメンバーの良いところを聞いて、該当のメンバーに〇〇さんがここがすごい、助かったって言ってたよと共有する。他者からの評価を間接的に伝えるとより、効果が高くなります。
- 1~6ヶ月
- 組織の今後のビジョンや、チームの課題・目標とメンバーのやりたいことの希望を聞いて、紐付け、成長がイメージできるようにする。
- 苦手だったり、未経験の業務を紐付ける場合には一緒にどうやったらできるかを考え、できるイメージをつけるための話をする
- 半期の目標に対して進捗を確認し、目標達成のための道筋を一緒に考え、進捗も追う。この時、自分の半期の目標もオープンにし、一緒に進捗報告をすると一緒にやってる感覚が出るので良かったです。
- 5~10年後
- 将来的に自分が何をやりたいのかについて話をし、その為にどういったことが必要化や、自分がやって良かったことについて話をする
このモチベーションを上げる話の中で、メンバーごとに何を目指しているかについても知ることができるので、タスクの割振りや、役割を考える際の材料にすると、采配に納得感とモチベーションアップが望めます。
実践した感想
良かった点
- 短いスパンで個別に話せるため、課題や困っている事象について早くピックアップができ、また以前の課題に対する進捗報告もすることでメンバーを安心させることもできる。
- メンバーのやりたいこと、目指すことがわかるので、タスク割り振り時に目指している要素のこの部分が得られるなどの説明ができ、モチベーションアップにつながった
- 毎回相互の信頼関係構築コンテンツを入れることで、メンバーが抱えている課題をより思ったままに共有してもらうことができた。
※信頼関係構築コンテンツについて書籍を参照してみてください。 - 単純に仕事が楽しいと言ってもらえることが増えた。
もう少し改善したい点
- 毎回ちゃんと宿題をお互いにだすこと
- 目標達成に向けて、進捗を出すことが目的
- 毎回コンテンツを少しずつ変えてるために準備を怠らない。
- 気をつけないと毎回の内容がルーチンになってしまう
1on1をやってみて
ここまで本の内容と僕が実践した内容を紹介しましたが、1on1は働く目的が異なる人達に対し、相互に理解を深め、課題の早期発見とモチベーションアップに非常に効果のあるMTGだと思いました。
書籍の中では今回まとめた内容のより詳細な情報や実際のコンテンツの中身なども紹介されており、非常に役に立ったので、見てみてください